動的MACアドレスは意外と衝突するかも

Hyper-Vでは何も考えなくても自動でMACアドレスを生成してくれる仕組みがあります。子インスタンスの仮想NICにはデフォルトでこういう範囲の値が割り振られます。

00-15-5D-XX-XX-00 〜 00-15-5D-XX-XX-FF

48ビットのMACアドレスのうち先頭24ビットはMicrosoftのベンダIDです。その次の16ビット(XX-XX)が親サーバーごとのランダム値で、最後の8ビットが仮想NIC生成ごとに動的に変わる範囲になります。つまりデフォルトでHyper-Vサーバー1台あたり256個のMACアドレスを自動生成できます。
で、最後の8ビットですが、ランダム発行ではなく0から昇順に割り当てられるようです(ΩΩ Ω<ナンダッテー!)
つまり、XX-XXの部分の16ビットが別のHyper-Vマシンのそれとたまたま一致したらMACアドレスもバッティングする可能性が極めて高い。このXX部分が16ビットしかない。
同一セグメントにHyper-Vサーバーが100台あるとしたら、衝突する確率は7%以上もある*1ことになると思うんだが...。

MACアドレスを振り出すアドレス空間はサーバー管理者が自由に指定できるようになってるので、実運用ではなんかルールつくったほうがいいね。

*1:Wikipediaの「誕生日のパラドックス」に書かれてる式を使ってみた。1年65536日wの想定で