SQL Server 2008 空間拡張の現状

たまに "SQL Server 2008 空間情報" とかいうキーワードで検索に来る人がいるみたいなので今のステータスを。現在公開されてるCTP版にはまだ入ってません。次のCTPには入るらしいのでテストケース片手にずっと待ってるんだが、そろそろ出てくれないと興味を失いそうです。とはいえ何も進展がないわけでもなくて、徐々に情報も公開されてきてはいます。

今わかってる情報としては、

  • クエリの書式などは割と普通。
  • Express Editionでも使える。
  • Z値やM値も格納可能だが、空間演算には使わない。
  • WKT, WKBのインポート、エクスポート可能*1
  • SRIDやフィーチャータイプを列制約として設定可。

他の空間DB使ったことがあれば違和感なく使えるふいんき。Express Editionで使えるのはいいですね。一方まだ分からない点、不安な点としては、

  • 座標系、投影法、変換などの扱い方、指定方法。
  • Transformation能力*2
  • SSIS、SSASで空間データがどう扱われるか。
  • CLR の geography, geometry型の機能(CLR上でintersectとか計算できる?)。
  • LINQでの扱い。
  • 空間データの管理(ArcCatalogみたいな?)

あと、GIS者以外にもうれしい副産物として、

  • CLR Type 上限 8000byte 制限の上限を上げた。

らしい。

*1:ShapeやMIFの直接入出力はサードパーティツールで、ってことらしい。ShapeファイルをWKTにするのはそんなに難しくはないけど、非GIS者にとっては問題ナッシングというわけにはいかんだろうなあ。

*2:Isacc氏@MS曰く、"We will support any palner data, but will not have built-in support for transformation between them." だそうだけど、DATUMの変換ぐらいはできるよね?