地理のスキーマって土地の文化に依存して違うので

全世界で統一的な地図の抽象データ型定義と言うか地図のデータモデルを作るのと、地図の表現力を落とさないことを両立させるのはとても難しいよね。ていうか無理?
DMみたいなガチガチな形式のデータですら、ものによってはその地方独自の分類とか追加されてたりします。地図作製者は追加の分類も含めて見た目を作ってるわけで、ラスタライズするときに単に標準外の部分を無視するとかだとおかしな見た目になったりするわけで。
私が地図を扱うときは、基本的に地図(データ)作成者の意図した表現を尊重したいスタンスなんで、無理して全部統一モデルにマージするよりは、統一できない部分はすっぱりあきらめて、むしろ地域ごとに別々のデータモデルを持った地図データを、ユーザーからみてシームレスに扱えるような作りにする方向でなんとかしたい。
まあ、タイルマップサービスのラスタタイルを作る、とかであれば、サーバーサイドで作って適当にマージすればあまり苦労せずに*1なんとかできますが、MapServerやGeoServerみたいなツールは、レイヤグループごとのエクステントをBounding BoxだけでなくPolygonとかで指定できるようになってればいいのに、と思うときはあります。(おまえがやれってか!)
ただ、いまや時代はベクトルデータで(?)*2、各種ベクトルデータとか、精度違いのDEMとかを簡単に扱えるような方法がむしろ求められてる気がしますが、汎用GISっぽい全部入りな感じじゃなくて、地域をパンしていくと機能セットとかも含めて勝手に切り替わっていくようなインターフェースを簡単に作れるようなツールキットとかあればいいんですけどね。(長々書いて、解決策のアイデアもなしかよ!)

*1:測地系の切れ目とか国境とかで、データを重複してもってる部分をシームレスに処理したりするのはやはりそれなりに面倒ですが

*2:そういえばいま MapServer の ML で、「ベクトルを読んでラスタ化」ではなく「ラスタを読んでベクトル化」という機能(DEMを読んで等高線作る)とかが話題になってますね