修二会の鬼追式

奈良で火祭りと言えば東大寺のお水取りが有名だが、火祭りってのはもっと殺伐としてていいと思う。もっと激しいやつとしては陀々堂の鬼走りとか正月堂の修正会とかが有名だが、個人的には薬師寺の鬼追式おすすめ。近所だし。というわけで歩いて行ってきた。

ケータイで撮影。望遠とかではない。実際こういう感じで火がふりかかってくる。写真ではわからないと思うが、金堂の前の広場に建築用の鉄骨で足場組んで、籠松明をゆわえてある。風情とかそっちのけ。国宝の三重塔にも火の粉かかりまくり。

写真だとわかりづらいが、鬼はいっぱいいてそこいらを走りまわってる。鬼の暴れっぷりはかなりワイルド。松明を鉄骨の足場に叩きつけるわ見物人のところに松明突っ込んでくるわ。観光用というより若い衆のストレス発散の場という感じで、火祭りはやっぱりこうでないと。
なお、特設足場のセッティングは年により微妙に変更がある。迫力と安全性のバランスをとって日夜改善してるわけで、伝統の様式を守ることは重要な関心事ではないようだ。昔は参拝者にむけて火の付いた松明投げつけたりもした時期もあるらしい。地元民向けのお祭りはこれでいいよ。