死者の書

またまた先日の日記の話ですが、うんこ食堂の話するときに折口信夫に言及しましたが、彼の代表作「死者の書*1は、中将姫伝説を描いた話です。中将姫というのは南家の姫こと南千秋、上の系図の一番右の人物になります。
また中将姫はいにしえより奈良を代表する萌えキャラでもあり、現在も「蓮花ちゃん」という微妙なキャラで一部世界的に親しまれています。

小説「死者の書」のあらすじは、「引きこもり腐女子大津皇子に萌えて聖地巡礼非実在如来の萌えイラスト*2を描く」。上の系図に青字で書いた人たち+大津皇子大伴家持がこの小説の主要登場人物になります。時代は758年の春から秋。大仏開眼法要が752年、藤原仲麻呂が死んだのが764年なので、ドラマ「大仏開眼」の後半の頃のお話になります。

というわけで、中将姫のたどったルートをプチツーリングしてみました。
つづく...

*1:タイトルで損してる気がする。奈良の春の描写がとても美しい読んで楽しいお話なんですが。無邪気な不思議少女・中将姫にただただ萌える読み方も良いでしょう。阿弥陀如来のむっちりとしたやわ肌の描写なんかはリアルBL系の著者ならではの妖しさ。

*2:国宝・当麻曼荼羅