PostGIS 2.0がBetaになったよ

PostGIS 2.0がbetaになりました。機能凍結したことですし、人柱さんならずとも試していい頃ですよ多分。
目玉機能は raster と topology のサポートですよねやっぱり。ラスタっていうとアカデミックな人たちがGRASSとかでなんか難しいことしてるようなイメージがあって(私だけ?)とっつきづらい感じがありましたが、使いなれたPostGISならなんとか扱えないこともないような気がしてきましたよ。
というわけで、PostGIS Rasterで奈良湖を書いてみようと思います。

奈良湖とはなんぞや

奈良盆地は遺跡や古寺古社がみっしりあるようなイメージがあるかもしれません。実は奈良盆地中心を流れる大和川の周辺にはあまり古代遺跡や祭祀の形跡がなく、古いものは山辺の道や矢田丘陵周辺など少し高いところに集中して分布しています。これは、奈良盆地の中心に大きい湖があったからだ、と言われてます。
誰も興味もたなさそうな説明はおいといて、さっそく奈良湖を造営してみます(気分は弘法大師!)

2.標高データをゲットする

地理院基盤地図情報ダウンロードサービスで、10mメッシュ標高(奈良)をてきとうにダウンロード。そのままだとPostGISで読めないので、GDALがサポートしてる形式に変換する。変換ツール買うお金もないので、今回は下記のツールを使わせていただいてGeoTIFFにしてみた。
http://www.ecoris.co.jp/contents/demtool.html
ありがたやありがたや。

3.作ったGeoTIFFをPostGISにインポート。

PostGIS添付のraster2pgsqlコマンドを使います。たとえばこんな感じで。

$ raster2pgsql -s 4326 -t 250x250 -I -M [入力元ファイル] [出力先テーブル名] |  psql -d [DB名]

拍子抜けするほどに簡単!

4.ちゃんと入ったか確認

とりあえずQGISで表示します。
メニューの[プラグイン(P)]->[Pythonプラグインを呼び出す...]->"Load PostGIS Raster to QGIS"
を選んでラスタ表示ツールを追加。レイヤの表示スタイルをちょちょいといじれば、

見える…見えるぞ!私にも盆地が見える!

まあこの状態でどこがどこかわかるのは私がニュータイプだから奈良の土地勘がある人だけなので、

(続きを読むにはワッフルワッフル